健康寿命を延ばすための対策
人間が年齢を重ねていくうえで、考えなくてはいけないものの一つに健康寿命が挙げられる。
健康寿命については、平均寿命と混同されやすい。
平均寿命とは、生まれてから亡くなるまでの年齢の平均を表す数字のことだ。
心身共に問題なく、健康的な生活が送れる期間を示す健康寿命とは意味が異なる。
公的機関のデータでは、日本人の男女の平均寿命は80歳前後とされている。
それに対して、健康寿命は70歳前後と大きく開きがあるのが実情だ。
データを照らし合わせると、国民の多くが寿命を迎える前に、病気などで体に何らかの異変が起こると考えられる。
しかし、健康寿命は自身の努力次第で延ばすことが可能だ。
たとえば、健康寿命を延ばすための基本として、適度な運動があるだろう。
冷静に考えれば当たり前のようだが、年齢を重ねて肉体的に衰え始めると、意識的に運動するのが難しくなっていく。
外出を習慣づけるのはもちろん、フロア移動をエレベーターから階段に変えるなど、生活の中で体を動かす工夫が重要だ。
また、健康を維持するには、運動だけでなく日々の食生活に気をつけることも欠かせない。
偏った食生活によって起こる生活習慣病は、健康寿命を短くする原因となるので注意が必要だ。
生活習慣病予防に有効とされる野菜を多めに摂取することを意識して、バランス良く食べなければならない。
そのほか、タバコや酒類も影響を及ぼすため、禁煙と酒量の調節で健康寿命を延ばす努力が大切だ。